将来したいことが無かったり、行きたい学部が定まっていなかったりする学生にとっては、「文理選択」という今後の人生をかなり左右させるであろう決定を下すのは簡単ではありません。
ここでは、自分がどのように文理選択をしたのかをもとに、どのように文理選択をすればよいのかを紹介していきたいと思います。
私が理系を選択するまで
私自身、昔から医師になりたいという希望はあったのですが、高校1年生の時点では気持ちが固まっていませんでした。
その時は自分が医学部に合格できる確証もなかったので本当に理系で良いのか迷いましたし、医学部に入ってしまえば医師となる以外の選択肢がなくなるので「もし今後他にすごく興味があることが出てきたらどうしよう」と不安を覚えました。
また、私は英語が好きだったのでそれが活かせるような旅行関係、航空系も楽しそうだなとか、女社長とかかっこいいから経営とか学んでみたいなと行った感じで、興味をもつ幅が広く、その方向性も一貫していませんでした。時には、せっかくなら「東大」「京大」とかトップの大学に入りたいなと思い、だったら自分の得意科目を考えると文系かなと考えたりすることもありました。
結局は、理系であれば文転(理系から文系に変わること)はしやすいかなという安易な考えでとりあえず理系を選択しました。
私が化学・生物、日本史を選択した理由
「理系」と選べば、理科2科目と社会1科目をどの科目にするか選ぶことになります。
理科科目
私の通っていた高校は、「化学・物理選択」と「化学・生物選択」の2種類しかなかったので、実際には「生物か物理か」の選択をするだけでした。(受験科目は自由に選べますが、授業がそれ以外はないいうことです)
「化学」は生物を学ぶ上でも、「物理」を学ぶ上でも必要になりますし、内容に被りがあるのに加えて、センター試験で点数を取りやすいということを考えると、化学は学年全員履修となっているのにも納得がいきます。
高校1年生で、「生物基礎」「物理基礎」を学んだのですが、私の場合どちらかが極端に得意なわけでも苦手なわけでもなかったので、迷いました。なぜ迷ったかというと、物理選択の方が点数をとりやすいとも言われていたからです。
最終的に「生物」を選択したのは、どちらかというと生物系に対して興味を抱くことが多かったからです。勉強していて楽しいと思える方がいいなと思って、生物を選択しました。
社会科目
私は、単純に勉強してて楽しそうかどうかだけで選択しました。あとは、カタカナを覚えるのが苦手だと思い込んでいたというのもあります。
選択科目(化学・生物、日本史)良かったことと後悔
生物
「生物」を選んだことは全く後悔していません。
医学部に入ってから学ぶ、「生化学」などは、生物を選択していると理解がしやすいのでかなり有利でした。(医学部受験生は生物を選択する人が少なく、生物選択者にアドバンテージがあるのは最初の方だけであるため、心配する必要はありません)
また、高校の授業の生物が非常に楽しく感じることができ、生物学への興味が深まったり、その延長線上にある「医学」への興味も深まったのではないかと思います。
唯一、後悔をあげるとすれば、「生物は満点(高得点)がとりにくい」ということです。
生物という科目はある程度勉強すれば、誰でも点数はのびるのですが、満点、高得点をとる人も物理と比べて少ない印象があります。例えば。センター試験の生物の問題であれば、練習で100点をとることはほとんどありませんでしたし、高校の生物の先生が解いても間違えることもあるそうです。
高校の物理の先生がセンター試験の物理を解いたらおそらく100点でしょうから、そう考えるといかに生物の100点が物理と比べて難しいかがわかりますよね。
日本史
今から思うと日本史でなくてもよかったかなというのが正直なところです。
理由
- 日本史は覚えるべきことが多いためかなり勉強時間が奪われる割に、理系だとセンター試験でしか使わないため、コスパが悪い
- 今、海外旅行に行くようになって、その国の地理や歴史に詳しければもっと楽しめるのではないかと思う。(日本で教科書で見た仏像やお寺などを見ると少しテンションはあがりますよ)
- 自分が受けた年のセンター試験の日本史の平均点がかなり低く、地理の平均点が高かった。
- 高校の日本史ともなると覚えることが多すぎるため、歴史を楽しんで学ぶような余裕はなく、私にとってはただただ覚えるだけの科目になってしまった。
