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解剖学 おすすめの教科書と使ってみた感想

医学生向け

医学部の2年生で学ぶことの多い解剖学では、人体の構造に関する膨大な知識を理解して、覚える必要があります。私自身や他の同級生、先輩の意見をもとに、解剖学でおすすめの教科書をまとめました。

人体解剖カラーリングブック

カラーリング(色ぬり)をしながら、人体構造の細部まで自学自習ができる。各構造の簡単な説明やゴロ合わせによる覚え方や練習問題(最近の各種国家試験問題)も掲載されています。

教科書・参考書のほとんどがインプットすることしかできないものですが、このカラーリングブックでは色ぬりをしてアウトプットしながら学べるという点でおすすめです。

私自身は、テスト勉強のやる気が出ないときでも、色ぬりなら楽しくできるのでよく使っていました。実際に塗ると血管の走行だったり、構造の形の理解がより深まりました。

教科書を辞書的な用途で使いたい人には、元の図もカラーではないですし、説明も必要最低限しかないのでオススメしません。カラーリングブックは、何か他の教科書をもっておいて、テスト対策など補助的なものとして利用することをおすすめします。

イラスト解剖学

ほとんどの解剖学の教科書が、実際の写真や実物とほぼ同じ絵です。しかい、解剖学は知識が膨大ですので、実物の写真や絵だと情報量が多すぎて結局どこが大切かがわかりにくかったり、構造が理解しにくかったりします。

それに対して、この教科書では人体構造をより理解しやすくなるように、手を加えたコミカルなイラストになっているので、ハードルの低さと学ぶ楽しさでいったら一番おすすめです。文章での説明もとてもわかりやすいです。

私自身は、この教科書をメインに使って、「ネッター解剖学アトラス」で実物の絵を見ながら学習していました。

一方で、初学者にはいいですが、高学年・医師になりさらに詳しい知識が必要になると、本書では対応できないでしょう。

グレイ解剖学

アメリカでは一般人でも知っているほど有名な解剖学の教科書の、日本語訳です。アメリカでも有名というだけあって、内容は非常に充実しています。

構成は局所解剖的で、余白が多いので見やすいですが、版が大きくて厚い(1000ページを超える)ため、持ち運びには不便です。

英語と日本語が併記されています。

解剖学用語は、日本語と英語の併記です。近年では、臨床サイドからの医学英語に対する強い要請や、医師国家試験に英語の専門用語を問う問題が出題され始めたことから、解剖学用語を日本語と英語で教える大学が増えているようです。

他にも英語と日本語が併記されている教科書はあるので、検討してみてください。

ネッター解剖学アトラス

描画による解剖アトラスの中では、正確さ、わかりやすさ、美しさでベストだと言われている教科書です。

解剖学では、実物の構造を様々な角度から見ると、立体的な構造を理解しやすなります。その中でも、私がおすすめするのは、実物の写真ではなく描画で構成される教科書です。

実物の写真からなるアトラスも良いのですが、やはり、色をつけるなどの多少の脚色が加えられている描画の方が見やすいし、理解しやすいです。

日本語による説明はほとんどなく、絵だけであるため、初学者がこの1冊のみで学ぶのは難しいでしょう。

臨床のための解剖学

臨床医学の視点から解剖学を学ぶ臨床解剖学は、高学年になるとよりその必要性が増します。

この教科書は、臨床医学につながる解剖学が学べるという点で優れています。

2年生の解剖学の授業、テストの内容は超えているとおもいますが、それだけでは物足りない人、もっと深く学びたい人におすすめです。また高学年の方で、解剖学を復習しながら臨床医学を学びたいという方にもおすすめです。

私の場合、学校の授業プリントがこの教科書の図を多く引用していたため、この教科書は図書館で借りて補助的に利用していました。人体構造と臨床医学を結びつけて学習できるので、今3年生で臨床医学を学ぶ私が、解剖学の教科書を購入するならこれを選びます。

最後に

どの教科書にも、良い点と悪い点があります。

初学者に易しいものは、高学年になれば物足りなくなりますし、情報量が多く内容が充実しているものは、持ち運びに不便であったり必要な情報が載っているページが見つけにくいとも言えます。

また、文字よりもイラストや図、写真で表現するスタイルの教科書を学生は選びがちですが、その背景となる広くて深い知識や理解を省略しているので発展性はありません。

解剖学の先生曰く、「すぐ役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる」という原則があることを注意して、自分が使用する目的に合わせて選択してください。

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